台湾環境情報協会(TEIA)は2001年に設立され、台北を拠点とする非営利かつ非政府団体です。TEIA は、人類と自然が調和する社会の構築という使命の下で活動する、環境保護に長年従事してきた多くの活動家の集まりです。
TEIA は20名以上の常勤および非常勤スタッフと数百名のボランティアやインターンに支えられながら、複雑な自然保護事業を行っています。
台湾は、台湾本土と100以上の小島から成り、その全ては太平洋の西端で中国本土のすぐ南方に位置しています。この独特な位置と変化に富む標高のため、台湾には熱帯林から高山草原に及ぶ5種類のライフ・ゾーン(life zone)が存在し、アジア大陸や南太平洋に起源を持つさまざまな種類の生物が生存しています。
台湾はこのように生物多様性が豊かですが、その自然資源は、経済成長、非統合政策、平地における非常に高い人口密度によって失われつつあります。さらに、台湾は国 家として認められていないため、国際的な環境規制の対象に含まれず国際的な資金支援もごくわずかです。このような状況の下では、台湾政府、企業、NGOがそれぞれ、資源悪化という最近の状況を理解しそれに見合った環境基準を設定するための努力をしなければ、自然環境は取り返しの付かないレベルまで悪化しかねません。
TEIAは、理解こそが基本だと考えます。人々が自然環境に何が起こっているかを知らなければ、環境への配慮は生まれません。そして、人々の配慮から環境保護活動が始まるのです。
そのような信念から、TEIA は2つのゴールを掲げて活動しています。
そして、私達は、TEIA の使命の達成のために以下のような活動を行っています。
トラストは自然資源の管理や保全のための持続可能な方法の一つです。しかし、台湾にはまだ環境トラストがありません。そのため、TEIA は最初の環境トラスト設立に向けて以下のような様々な活動を進めています。
2004年から現在に至るまで、エコ・ワーキング・ホリデー(Eco-Working Holiday)を開催し、保全活動へのボランティアの参加を広げたり、生息地マネジメントへの人々の関心を高めたりする活動を行っています。
台湾では、環境トラスト(Environmental Trust)というアイデアは、他の多くの保全概念と同様にあまり知られていません。そのため、TEIA は保全活動前、活動中、活動後に人々が簡単に情 報にアクセスできることを確保したいと考えています。このインターネット時代において、TEIA はその発足と同時期に環境情報センター というオンラインのニュースセンターを始め、以下の取り組みを行っています。
TEIA は、国内外の団体を含むパートナーを積極的に求めています。
台湾においてTEIAは
台湾は島々から成り立っていますが、私達は他地域から孤立しているわけではありません。世界中の国々と同様に、台湾は他国の社会的および環境的な活動と互いに影響しあっています。
そのためTEIA は、
TEIA の特派員が参加する各国際会議で得た情報を直接台湾の人々に提供します。